家族葬とやらにしてみたら

母が亡くなりました。

前日に救急車で病院に運ばれた時はまだまだ元気だったので、翌日の朝7:08に病院からの電話で

「7:00にお亡くなりになりました」と言われても、何のことやらピンときませんでした。

数分の後、やっと事の次第が把握でき、そうだ妹に連絡しなくてはと思い、

携帯電話に連絡するも出ず。

朝だから色々忙しくて気付かないのかもと、今度は家電に掛けてみたけれどそれも出ず。

もう仕事に行ったのだろうか…どうしようかと考えていたら掛かってきて、それが8:00過ぎでした。

私はその頃には病院に着いていて担当医師からの説明を受けていました。

明け方まで『痛い、助けて!』と大声で叫んでいたけれど、そのうち静かになって名前を呼んでも反応しなくなり、モニターの波形が平らになったとの事。

ベッドの中の母は今にも目を開けて「来てくれたの?」と言いそうなのですが、現実はそんなことはなく、看護師の「お迎えは何時頃になりますか?」という問いに我に帰りました。


葬儀社を決める

さて、そこからが大変でした。

葬式を執り行うなどは人生初の経験で一体どうして良いものか、スマホで検索するも、なかなか欲しい答えにたどり着けません。頭の中に葬儀に対するメニューがないので、上手な検索の仕方が分からないのです。

そこで自宅から一番近くの葬儀場に決めました。近いことは何かと便利だと考えたからです。また、そこは駅からも歩ける場所にあるし、向かいにはコンビニエンスストアがあるし、駐車場も広いし、比較的新しい建物だし…などなどの理由でA葬儀社に決めました。

電話して通夜と葬儀を申し込み、病院からの遺体の搬送を依頼しました。サービスで、母を乗せた車が自宅の前を通る事もできるというので、是非お願いしたいと伝えました。迎えの車は30分程で到着し母を乗せて出発しました。私も車でその後を追ったのですが見失ってしまい、でも自宅の前を通るはずだからと近道して自宅前で待っていたけれどそれらしい車は通りませんでした。

慌てて葬儀場へ行ったら車はとっくに着いていて、母は控え室に安置されていました。私たち家族も控え室に案内されました。

葬儀の打ち合わせをする

先づデイレクターという方との打ち合わせです。母は86歳で、兄妹もほとんど亡くなっているし、そうでなくとも、車で3時間以上掛かる所に居るので参列は不可能なので、家族だけで執り行う【家族葬 百合コース】を選びました。

出席者は我が家が5名と妹夫婦で、全員で7名でした。人数が少ないためか通夜も葬儀も控え室で行いました。アットホームといえば言えなくもないのですが…。

通夜は故人の臨終の時間によって、その日の内にできたりできなかったりするそうです。午前中に亡くなって、葬儀場も早く決まればその日にできるそうです。少しでも早く済ませたかったのでその日の通夜を選びました。役所への届けは式場の人にお願いして、死体火葬許可証を取って来ていただきました。

家族葬は必要な物がパックになって全体でいくらと決まっているのだけれど、追加料金が発生するとよく聞きます。例えば棺に入れるドライアイスや供花などです。我が家の場合も、「お棺の中を華やかにして送ってあげるたためにもお花がないと寂しい」とお花の追加を勧められましたが、基本のカタログには祭壇の左右に一籠づつあったのでお断りしました。「では、お子様一同で盛り花はいかがされますか?普通はされますよ。」と勧められました。もちろんそれもお断りしました。結果的には、パックとして付いてきたお花(¥15000)だけで充分な量でした。

湯灌の儀

その後15:00から湯灌の儀が行われました。湯灌の儀は所要時間にして1時間くらいです。湯灌の儀式には、赤ちゃんが産湯につかるように新たに来世に生まれ変わってほしいという願いが込められています。また湯灌はただ単に体をきれいにする為だけに行うものではありません。私たち日本人にとって特別な意味を持つ ”お風呂”…。それはお疲れ様でした、ありがとうという労いと感謝の気持ちを伝えることのできる遺族から故人への贈り物です。お化粧や整髪もしていただき、母は綺麗に支度が整いました。

通夜式

18:00から通夜が始まりますが、その前に枕経というのがあります。僧侶の読経ですが、それが少々あって通夜が始まります。普通は僧侶は2〜3名なのだそうですが、今回は列席者が少ないので1名になるのだそうです。

約1時間ほど皆で読経をあげて通夜式は終わりました。

後は朝までローソクの灯と線香を絶やさないよう気をつけます。

設備は

式場の控え室毎に浴室もトイレも併設されているので便利でした。その日利用しているのは我が家だけで、人目を気にすることもなく気楽に利用できました。布団を敷くのもお風呂を入れるのもセルフサービスです。夕飯は、朝炊いたご飯が自宅にあることを思い出し、式服を取りに行ったついでにご飯とレトルトカレーも持ってきて、控え室の電子レンジで温めていただきました。やはり、自宅まで徒歩で5分という近さは便利でした。

告別式

翌日はよく晴れた日になりました。

告別式は12:00〜13:00でした。通夜式と同様に控え室で行われました。読経・焼香が終わり、棺桶の中に祭壇の花を入れたり一緒に持たせたい物を入れますが、陶器製の物は爆発するので入れないで下さいとのことでした。

火葬・収骨

告別式の後は、出棺・火葬です。火葬場まで、母の棺を乗せた霊柩車の後を自家用車で着いて行きました。行き慣れない場所なので、霊柩車をを見失わないようにと気を使いました。炉の前で最後の別れをし、その後は控え室で待ちます。待つ間は葬儀社から渡された食券で昼食を頂いたり、マッサージ機で疲れをとったり、お茶をしたり、寝転んだりして過ごしました。

約2時間ほどで火葬が終わり収骨(骨上げ・拾骨)です。竹と木の箸をそれぞれ1本づつ、2人一組で骨を拾います。我が家は作るつもりはないので喉仏だけを持って帰ってきました。

初七日法要

16:30までに再度葬儀場に帰って初七日法要が始まります。今は、初七日法要まで葬儀の日に済ませてしまいます。初七日法要は、人が亡くなった後、最初に営む追善供養(一生懸命お経をあげて善を送ること。お墓やお仏壇に手を合わせることでも供養になる)です。故人の安らかな成仏を願い、執り行われます。

最後に、控え室の僧侶に挨拶に伺い、お布施(25万円)を差し上げました。

予約してあった近くの料理屋の個室で精進落としをして終わりました。

振り返って

母が生前、「葬式にはお金を掛けるな。お金は生きている人のために使いなさい。」と言っていたので迷う事なく家族葬を選びました。しかし、前もって葬儀場も決めて、そこの互助会にも入っておけばもっと安くできたと思いました。互助会に入っているのと、いないのとでは請求額が20万円ほども違ってくると知りました。そして不必要なサービスは勇気をもって不要と言わないとどんどんとサービスが加算され、支払う時には大きな金額になってしまうのだと知りました。

葬儀は待ってくれない、皆が慌てふためいているので常日頃からの心の準備も必要で、互助会に入って入ればそれで良いのではなく、現状をチェックしておく事も大切だと痛感しました。

という事で早速、我が家では互助会に一口入会しました。

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